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生誕90年、画業60年。待望の個展「ゲルハルト・リヒター展」が東京国立近代美術館で開催。豊田市美術館にも巡回

ゲルハルト・リヒター展のアイキャッチ画像
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東京千代田区にある東京国立近代美術館で、日本では16年ぶり、東京では初となる美術館での個展「ゲルハルト・リヒター展」が、2022年6月7日(火)~10月2日(日)の日程で開催。

画家が90歳を迎えた2022年、これまで手元に置いてきた初期作から最新のドローイングまでを含む、ゲルハルト・リヒター財団の所蔵作品を中心とする約110点によって、一貫しつつも多岐にわたる60年の画業を紐解きます。

東京国立近代美術館 で開催後は、豊田市美術館にて2022年10月15日(土)~2023年1月29日(日)の日程で巡回予定です。

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「ゲルハルト・リヒター展」について

東京国立近代美術館前に掲げられているゲルハルト・リヒター展のポスター写真

ドイツ・ドレスデン出身の現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター。

油彩画、写真、デジタルプリント、ガラス、鏡など多岐にわたる素材を用い、具象表現や抽象表現を行き来しながら、人がものを見て認識する原理自体を表すことに、一貫して取り組み続けてきました。

ゲルハルト・リヒター展の会場内の様子
会場内の様子

ものを見るとは単に視覚の問題ではなく、芸術の歴史、ホロコーストなどを経験した20世紀ドイツの歴史、画家自身やその家族の記憶、そして私たちの固定概念や見ることへの欲望などが複雑に絡み合った営みであることを、彼が生み出した作品群を通じて、私たちは感じ取ることでしょう。

東京国立近代美術館前で開催のゲルハルト・リヒター展、《4900の色彩》の作品写真
カラーチャート作品《4900の色彩》

会場では、初期のフォト・ペインティングからカラーチャートグレイペインティングアブストラクト・ペインティングオイル・オン・フォト、そして最新作のドローイングまで、リヒターがこれまで取り組んできた多種多様な作品を紹介。

ゲルハルト・リヒター展の会場内の様子

特定の鑑賞順に縛られず、来場者が自由にそれぞれのシリーズを往還しながら、リヒターの作品と対峙することができる空間を創出します。

「ゲルハルト・リヒター展」の見どころ

ゲルハルト・リヒター展のチラシ写真

現代アートの巨匠、待望の大規模個展

リヒターの日本の美術館での個展は、2005-2006年にかけて金沢21世紀美術館・DIC川村記念美術館で開催されて以来、実に16年ぶり。また東京の美術館での大規模な個展は今回が初めてとなります。

最新作を含むリヒター所蔵の作品で、60年におよぶ作家の画業をたどる

2012年のオークションで存命作家の最高落札額(当時/2132万ポンド=約27億円)を更新するなど、世界のアートシーンで常に注目を集めてきたゲルハルト・リヒター。

東京国立近代美術館前で開催のゲルハルト・リヒター展、ドローイング作品写真
ドローイング作品

画家が手放さず大切に手元に置いてきた財団コレクションおよび本人所蔵作品より、最新作のドローイングを含む貴重な作品約110点が、初めて一堂に会します。

これらの多様な作品を通じて、2022年に90歳を迎えた画家の、60年におよぶ画業をたどります。

近年の大作《ビルケナウ》、日本初公開

幅2メートル、高さ2.6メートルの作品4点で構成される巨大な抽象画《ビルケナウ》は、ホロコーストを主題としており、作家自身にとっても重要な位置を占める作品です。近年の重要作品と目され、出品作内で最大級の絵画作品である本作が、日本で初めて公開されます。

東京国立近代美術館前で開催のゲルハルト・リヒター展、《ビルケナウ》の作品写真
《ビルケナウ》

見た目は抽象絵画ですが、絵具の下層には、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所で囚人が隠し撮りした写真を描き写したイメージが隠れています。

リヒターは1960年代以降、ホロコーストという主題に何度か取り組もうと試みたものの、この深刻な問題に対して適切な表現方法を見つけられず、断念してきました。2014 年にこの作品を完成させ、自らの芸術的課題から「自分が自由になった」と感じたと作家本人が語っているように、リヒターにとっての達成点であり、また転換点にもなった作品です。

東京国立近代美術館前で開催のゲルハルト・リヒター展、《グレイの鏡》の作品写真
《グレイの鏡》


本展ではこの絵画と全く同寸の4点の複製写真と大きな横長の鏡の《グレイの鏡》とともに展示されます。

「ゲルハルト・リヒター展」の開催概要

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ゲルハルト・リヒター展のアイキャッチ画像

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