東京都新宿区にある「SOMPO美術館(旧館名:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)」は、東郷青児画伯の美術作品コレクションを中心とする美術館で、公益財団法人SOMPO美術財団が運営しています。
幅の広い企画展を開催するかたわら、運営主体の公益財団法人が美術家育成の目的を持ち、現代絵画のコンクールである「FACE展」や、若手画家の展覧会や表彰企画も活発に行われています。
1987年に約53億円で落札したフィンセント・ファン・ゴッホの『ひまわり』(1888年)を所蔵していることでも有名で、正面玄関には複製陶板画が掛けられています。
JR新宿駅西口から徒歩5分、高層ビルが林立する東京副都心に佇む、曲線フォルムが個性的な美術館です。
SOMPO美術館のアクセスと行き方・場所
ターミナル駅の新宿駅西口から徒歩5分の立地にあり、地下ルートを通れば雨の日でも、ほぼ濡れずにアクセスが可能です。
■名称
SOMPO美術館/Sompo Museum of Art
■所在地
〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1
■開館時間
10:00~18:00
※入館は閉館時間の30分前まで
■休館日
月曜日、展示替期間、年末年始
※祝日・振替休日の場合は開館
■交通
JR新宿駅…西口→徒歩5分
東京メトロ新宿駅…→徒歩5分
■公式サイト
https://www.sompo-museum.org
アクセス:最寄駅からの行き方
最寄駅は新宿駅で、西口の改札まで辿り着けばあとは簡単です。
新宿駅はむしろ、電車を降りてから西口の改札に辿り着くまでが至難の業…
地上ルート・地下ルートがありますが、ほぼ変わりません。
雨の日にどっちが良いか…という違いです。
アクセス:新宿駅西口 地上ルートでの行き方
新宿駅西口から、新宿西口歩行者デッキの右側を「小田急百貨店」に沿って進みます。
歩行者デッキに沿った横断歩道を「小田急ハルク」に向かって渡ります。
直進すると再び横断歩道が見えるので、「新宿エルタワー」方面に渡りましょう。
奇抜な形の「コクーンタワー」方面と言った方が伝わりやすいかな?
「新宿エルタワー」の角を右折し、1ブロック歩けば、
右斜めにSOMPO美術館が見えてくるので、横断歩道を渡って到着。
裾広がりな形状の損保ジャパン本社ビルの手前です。
アクセス:新宿駅西口 地下ルートでの行き方(雨の日におすすめ)
新宿駅西口から、「西口バスのりば」方面に進み、
新宿駅西口交番の前を通り、ロータリーを左手に見ながら、「東京都庁・中央公園方面」に進みます。
壁面オブジェ『新宿の目』の前を通り、
道なりに直進。
右手に「モード学園 コクーンタワー」の立体文字看板が見えたら階段を下り、直進します。
その前にも“コクーンタワー”の表記は目に入りますが、↑この入口まで進みましょう。
エレベーターに乗車し、1Fを押して下さい。
エレベーターを降りると、左前方にSOMPO美術館が見えてくるので、横断歩道を渡れば到着です。
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SOMPO美術館周辺の駐車場
SOMPO美術館の専用駐車場はありません。
公式サイト推奨の、隣接する損保ジャパン本社ビル地下5階の駐車場が一番便利かもしれません。
損保ジャパン日本興亜本社ビル駐車場
所在地:東京都新宿区西新宿1-26-1
駐車台数:45台
営業時間:8:00〜22:00 ※宿泊駐車不可
駐車料金:30分300円
備考:高さ2.1m、幅2.5m、長さ6mまで。
「損保ジャパン本社ビル駐車場」の1日貸し事前予約(1,345円~1,518円)もおすすめです。akippaで予約する
URL:損保ジャパン日本興亜本社ビル駐車場
SOMPO美術館とは
安田火災海上保険(現:損害保険ジャパン)の前身会社時代から縁の深かった、日本の洋画家東郷青児(とうごう せいじ)画伯協力の下、本社ビル42階に日本初の高層階美術館が「東郷青児美術館」として1976年に開館。
その後、美術館名が「安田火災東郷青児美術館」→「損保ジャパン東郷青児美術館」→「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」→「SOMPO美術館」と変遷し、2020年7月、損保ジャパン本社ビル隣接地に新築移転されました。
SOMPO美術館は、フィンセント・ファン・ゴッホの代表作『ひまわり』(1888年)に出会えるアジアで唯一の美術館であり、3階に展示されている原画作品のほか、1階正面入口には陶板複製画も掲げられています。
建物をひとつの彫刻のようなアートとして捉え、柔らかな曲線と曲面がデザインに採用されているのも特徴。
東郷青児作品をイメージした建築デザインと、損保ジャパン本社ビルの裾広がりの形状に調和する柔らかな曲線と色彩がSOMPO美術館の設計コンセプトになっています。
ゴッホの「ひまわり」と所蔵作品
とても印象的なSOMPO美術館のキャッチコピー、「この街には、《ひまわり》がある。」。
1987年に落札された、当美術館の目玉作品フィンセント・ファン・ゴッホの『ひまわり』は、全7作のシリーズの中でも、“5作目に描かれた『ひまわり』”とされています(ひまわりの花の本数は15本)。
かつてゴッホは、『ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女』という作品を中央にして、両脇に『ひまわり』を配置する展示方法を構想していました。
その構想は2003年、SOMPO美術館の「ゴッホと花」展にて、中央にシカゴ美術館所蔵の『ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女』、両脇にゴッホ美術館所蔵の『ひまわり』(シリーズ6作目)とSOMPO美術館所蔵の『ひまわり』を組み合わせることで実現しています。
SOMPO美術館の所蔵作品
ゴッホの『ひまわり』の他にも、SOMPO美術館の礎となっている数多くの東郷青児作品を含め、約600点が所蔵されています。
- 東郷青児『望郷』(1959年)
- フィンセント・ファン・ゴッホ『ひまわり』(1888)
- ポール・ゴーギャン『アリスカンの並木路、アルル』(1888)
- ポール・セザンヌ『りんごとナプキン』(1879〜1880)
- ピエール=オーギュスト・ルノワール『帽子の娘』(1910)
- グランマ・モーゼス『古い格子縞の家』(1944)
- 平山郁夫『ブルーモスクの夜』(1976)
※主要作品の一部です。
東郷青児メモリアル(1~2階の踊り場)
1階と2階をつなぐ階段の踊り場には、
中央にSOMPO美術館ロゴ、両サイドに東郷青児画伯と当館との関係を遊ぶような感覚の文字装飾で表現した三幅対(さんぶくつい:3つで1組の掛物)があります。
センスある遊び心を感じます。
SOMPO美術館のロゴマークは、当館が所蔵する東郷青児の作品『超現実派の散歩』をモチーフにしたものです。
優れた美術作品に出合ったとき、人は心が解放され、作品世界で遊ぶような感覚を覚えます。
SOMPO美術館のコンセプト
私達はこの作品の「散歩する人」をそうした心の自由の象徴とみなし、「美術がもたらす心の自由を大切にしたい」というメッセージを込めてシンボルマークに採用しました。
SOMPO美術館の施設・設備
ミュージアムショップ・カフェ(2階)
展覧会グッズのほか、SOMPO美術館コレクションのオリジナルグッズなどを販売している2階ミュージアムショップ。
そして同じ場所にはミュージアムカフェも。
鑑賞後のひとときに、コーヒー、紅茶、ソフトドリンクなどを優雅に楽しめます。
奥にはトイレと授乳スペースもあります。
■ミュージアムショップ
営業時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
営業日:展覧会開催日の土日祝日のみの営業
■ミュージアムカフェ
営業時間:11:00~16:30(ラストオーダー16:00)
営業日:展覧会開催日の土日祝日のみの営業
コインロッカー(1階・無料)
1階玄関を入って左には無料ロッカーがありますので、大きな荷物はここに全部預けましょう。
100円玉入れて後で戻ってくる…ではなく、完全無料です。
小銭の心配不要なのは嬉しいです。
SOMPO美術館:総括
当記事では、SOMPO美術館の沿革や施設紹介、最寄駅からのアクセス・駐車場情報について書きました。
「世界で最も忙しい駅」としてギネス世界記録®に認定された新宿駅周辺のビル群に存在するSOMPO美術館。
落ち着いた展覧会と現実とのギャップを感じ取ることができます。
リニューアルオープンしたことで、空間に余裕のある美術館に生まれ変わりました。
SOMPO美術館の施設概要
住 所 | 〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1(Googleマップ→) |
交 通 | JR新宿駅西口から徒歩5分、東京メトロ新宿駅から徒歩5分 |
時 間 | 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)※時期や企画展により変動します。 |
休館日 | 月曜(祝日・振替休日の場合は開館)、展示替期間、年末年始 |
駐車場 | なし。隣接する損保ジャパン本社ビルの地下5階に駐車場があります。 |
URL | https://www.sompo-museum.org/ |
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