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西洋絵画500年の歴史を紐解く「メトロポリタン美術館展」が国立新美術館で開催

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年のイメージ写真
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東京六本木にある国立新美術館で、世界屈指のコレクションを誇るメトロポリタン美術館所蔵「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が、2022年2月9日(水)~5月30日(月)の日程で開催。

13世紀から20世紀初頭まで2500点以上におよぶメトロポリタン美術館のヨーロッパ絵画部門のコレクションですが、今回、同部門の設備改修をきっかけに選りすぐりの名画65点が来日、うち46点が日本初公開となります。

国立新美術館に先立ち、大阪市立美術館にて2021年11月13日(土)~2022年1月16日(日)の日程で開催されていました。

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目次

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」について

メトロポリタン美術展のポスター写真

ルネサンスから19世紀まで、 西洋絵画史500年を彩った巨匠たちの名画が勢ぞろいする「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」。

当館が所蔵する2500点以上におよぶヨーロッパ絵画部門のコレクションから、主要作品が一挙来日します。

メトロポリタン美術館の歴史

メトロポリタン美術館の外観写真
メトロポリタン美術館

アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンにある世界最大級の美術館で、全館を一日で巡るのはむずかしいほどの規模を誇る。

1866年、パリでアメリカ独立宣言90周年を祝うために集まったアメリカ人たちによって構想が提案され、その4年後の1870年4月13日に創立されました。

メトロポリタン美術館の館内写真
メトロポリタン美術館(babi撮影:2018年)

創立当初、所蔵作品は1点もありませんでしたが、個人コレクターからの寄贈など、関係者の努力によってコレクションを形成し、1872年にニューヨークのマンハッタンの小さな建物の中で一般公開を開始。

1880年、現在の場所であるセントラル・パーク内の建物に移り、先史時代から現代まで5000年以上にわたる世界各地の考古遺物・美術品を約150万点収蔵するまでになりました。

メトロポリタン美術館の館内写真
メトロポリタン美術館
(babi撮影:2018年)

本展では、当館のヨーロッパ絵画部門のコレクションが来日。

同部門の常設展ギャラリーでは2018年より照明設備を改修する「スカイライト・プロジェクト」が進められています。電灯が普及する以前の19世紀末まで、絵画は自然光のもとで描かれ、鑑賞されていました。スカイライト・プロジェクトは、天窓からの自然光をギャラリーの照明に活用することで、より快適で自然な鑑賞環境を整える試みです。本展は、この改修工事をきっかけとして実現しました。

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」の作品構成

本展では、西洋絵画500年の歴史を時代順に3部で構成されています。

Ⅰ.信仰とルネサンス(15~16世紀)

神と信仰を中心とした中世から、古代ギリシャ・ローマの人間中心の文化を理想とする再生(ルネサンス)へ。

このセクションでは、イタリアと北方のルネサンスを代表する画家たちの名画17点が展観されます。

メトロポリタン美術館展で展示されるフラ・アンジェリコの「キリストの磔刑」作品写真
フラ・アンジェリコ《キリストの磔刑》
メトロポリタン美術館所蔵
Maitland F. Griggs Collection, Bequest of Maitland F. Griggs, 1943

中世の絵画では、キリストや聖母は平面的に超然とした姿で描かれ神性が強調されていましたが、ルネサンスの絵画では、古代美術を手本として立体的に人間らしく描写され、人物を取り巻く空間も、遠近法を用いて奥行きが表現されるようになりました。

人間味あふれる古代の神々の物語を描いた神話画が、宗教画と並んで絵画の主要ジャンルになったことも、ルネサンス期の特徴です。

Ⅱ.絶対主義と啓蒙主義の時代(17~18世紀)

メトロポリタン美術館展で展示されるカラヴァッジョの「音楽家たち」作品写真
カラヴァッジョ《音楽家たち》
メトロポリタン美術館所蔵
Rogers Fund, 1952

君主が主権を掌握する絶対主義体制がヨーロッパ各国で強化された17世紀から、啓蒙思想が隆盛した18世紀にかけての美術であるバロックからロココ、新古典主義までを、巨匠たちの名画30点により紹介します。

メトロポリタン美術館展で展示されるジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「女占い師」作品写真
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》
メトロポリタン美術館所蔵
Rogers Fund, 1960

Ⅲ.革命と人々のための芸術(19世紀)

メトロポリタン美術館展で展示されるオーギュスト・ルノワールの「ヒナギクを持つ少女」作品写真
オーギュスト・ルノワール《ヒナギクを持つ少女》
メトロポリタン美術館所蔵
The Mr. and Mrs. Henry Ittleson Jr. Purchase Fund, 1959

ヨーロッパ全土に近代化の波が押し寄せた激動の時代に、市民社会の発展を背景にして、絵画に数々の革新をもたらした19世紀の画家たちの名画18点を展覧。

メトロポリタン美術館展で展示されるポール・セザンヌの「リンゴと洋ナシのある静物」作品写真
ポール・セザンヌ《リンゴと洋ナシのある静物》
メトロポリタン美術館所蔵
Bequest of Stephen C. Clark, 1960

ロマン主義からレアリスム、印象派、ポスト印象派まで日本でもなじみ深い画家の本邦初公開作品も並びます。

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」開催概要

■展覧会名
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年
European Masterpieces from The Metropolitan Museum of Art, New York

■会場
【大阪会場】大阪市立美術館(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82)→Googleマップ
会期:2021年11月13日(土)~2022年1月16日(日)

【東京会場】国立新美術館 企画展示室1E(東京都港区六本木7-22-2)→Googleマップ
会期:2022年2月9日(水)~5月30日(月) 10:00~18:00(毎週金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで
休館:火曜日(ただし、5月3日(火・祝)は開館)

■チケット料金
日時指定券:一般2,100円、大学生1,400円、高校生1,000円
※中学生以下、または障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料。

■公式サイト
https://met.exhn.jp/

国立新美術館の施設概要

当記事内の情報は執筆時時点のものになります。情報に誤りがあっても責任は取れませんので、必ず公式サイトにてご確認下さい。

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メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年のイメージ写真

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