東京港区にある東京ミッドタウン・ホールで、生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」が、2021年7月22日(木・祝)から開催されます。
20歳で浮世絵師としてデビューしてから90歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎。
その生誕260年を記念し、代表作である「北斎漫画」、「冨嶽三十六景」、「富嶽百景」の全ページ・全点・全図が一堂に会する前代未聞の特別展です。膨大な北斎作品たちによって埋め尽くされた北斎ワールドが東京・六本木に出現します。
生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」について
今回の展示では、葛飾北斎をリスペクトする豪華メンバーが集結。
世界一の北斎漫画コレクターである浦上満氏の全面協力により、「北斎漫画(初編~15編)」全883頁、「冨嶽三十六景」全46点、「富嶽百景(初編~3編)」全102図を通期で展示するという前代未聞の試みに挑戦します。
さらに、2014年にグランパレ(仏・パリ)の「北斎展」会場デザインを手掛け、国際的な注目を集める建築家の田根剛氏、「北斎漫画」(青幻舎、2011年)の装丁も手掛けた鬼才アートディレクター・ブックデザイナーの祖父江慎氏らが展示空間を構築。
その空間に「BRUTUS」の日本美術特集など、日本美術を主な領域とするライター・エディターの橋本麻里氏による編集、高精度な文化財デジタルアーカイブを得意とする凸版印刷の表現技術が加わり、世界で最も有名な日本の絵師・北斎が持つ過剰なほど多彩な側面のすべてと出会える、「北斎づくし」の空間にご期待ください。
生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」見どころ
《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》全頁・全点・全図コンプリート!
世界一の北斎漫画コレクター・浦上満氏(浦上蒼穹堂)の全面協力により、世界最高水準の質と量を誇る「北斎漫画」「富嶽百景」コレクションを展示。
特に「北斎漫画」は、全頁を同時に展示するために約500冊の「北斎漫画」が一挙集結!まるで「北斎漫画の森」ともいえる空間が展示室に現れます。さらに、山口県立萩美術館・浦上記念館が所蔵する「チコチンコレクション(※1)」「浦上コレクション(※2)」を含む、「冨嶽三十六景」全46点を通期で展示し、北斎の画業を代表する3作品の全頁・全点・全図を一挙に公開します。
(※1)…チコチンコレクション
日本美術史の研究家で、イスラエル・ハイファに日本美術館を設立するほどの浮世絵コレクターであったフェリックス・チコチン氏は、欧米において北斎の魅力を広く知らしめ、北斎の高い評価を確立した。その氏が、最後まで手放さなかった秘蔵の作品であり、質・保存状態ともに非常に優れた珠玉の浮世絵コレクション。
(※2)…浦上コレクション
萩市出身のコレクターの浦上敏朗氏が蒐集し、北斎や広重、国芳など江戸時代を代表する浮世絵師の作品を中心とした、非常に質・保存状態の優れた約5,500点の浮世絵コレクション。
北斎漫画(初編~15編/全883頁)
北斎が森羅万象を描いた全15編の絵手本。江戸の風俗、職人の作業の様子を始めとして、動植物、風景、建築、人物、故事から妖怪に至るまで、約3,600図が生き生きと描かれています。
北斎の優れた観察眼によって庶民の生活や名所の風景などが数多く描かれていますが、北斎の表現力は「風」のような目には見えないものまでも的確に描写しました。後摺りで背景に風の動きが追加されたものもありますが、初摺ではポージングや風になびく服の表現だけで、激しい「風」をリアルかつ魅力的に描いています。
冨嶽三十六景(全46点)
富士山を主題として描かれた大判錦絵の風景画揃物。藍の主版を用いた36点に加え、好評により追加された墨の主版を用いた10点の計46点で構成。「凱風快晴」(通称:赤富士)や「神奈川沖浪裏」(通称:大波)は、圧倒的な知名度を有し、世界中で日本のアイコンとして浸透しています。
富嶽百景(全102図)
富士山にまつわる神話や伝説、歴史は古来から数多くあり、これらを踏まえて四季折々の富士山の姿を描いた絵本。初編・二編・三編の3冊に計102図をおさめており、北斎絵本の最高傑作と言われています。
北斎をリスペクトする豪華なメンバーが集結
世界一の北斎漫画コレクターである浦上満氏の全面協力により、全15巻・全883頁からなる「北斎漫画」に描かれた全点を一堂に展示。
すべてを展示するためには約500冊が必要となりますが、「集め続けて50年になるが、全く飽きることがない」という浦上氏が蒐集した「北斎漫画」は1,500冊以上。今回は希少な初摺を中心に、質・量ともにすばらしい作品を一挙大公開し、空前絶後の展示を実現します。
ほかにも、国際的な注目を集める建築家 田根剛氏による展示空間の設計や、鬼才アートディレクター・ブックデザイナー 祖父江慎氏によるキービジュアルおよび北斎の世界観を表現する本会場グラフィック、日本美術を主な領域とし「BRUTUS」などの雑誌で日本美術特集を手掛けるライター・エディター 橋本麻里氏による解説編集など、北斎を敬愛するメンバーが集結し、北斎が持つ過剰なほど多彩な側面のすべてと出会える空間が六本木に出現します。
世界最高峰の文化財デジタルアーカイブ実績を誇る凸版印刷が、本展のために新たに取得した、和紙の繊維まではっきり確認できるほどの高精細なデジタル画像を活用。江戸の情景や庶民の生活、空想など、北斎が描いた世界へ没入します。
生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」開催概要
■展覧会名
生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」
■開催期間
2021年7月22日(木.祝)~9月17日(金)
11:00~19:00(最終入場18:30)
■休館日
8月10日(火)、8月24日(火)、9月7日(火)
■会場
東京ミッドタウン・ホール[東京ミッドタウンB1](〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7-2)Googleマップ→
・都営大江戸線六本木駅8番出口より直結
・東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結
・東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口より徒歩約3分
・東京メトロ南北線六本木一丁目駅1番出口より徒歩約10分
※日比谷線「六本木駅」より車椅子・ベビーカーにてお越しの場合、4a出口より地上からお越しください。
■チケット料金
一般1,800円、大学生・専門学校生1,200円、高校生・小中学生900円
- 混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)を導入します。
- 小学生未満、または障がい者手帳をお持ちの方とその介助者1名様 無料。事前の日時予約は必要ございません。ご入場時は会場係員へお声がけください。
- 招待券、特別観覧券をお持ちの方は、事前の日時予約は必要ございません。
- 上記いずれも、混雑状況によって入場をお待ちいただく場合がございます。
■公式サイト
https://hokusai2021.jp/
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出典:PR TIMES