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印象派の誕生から150年「モネ 連作の情景」が上野の森美術館で開催

モネ 連作の情景のアイキャッチ画像
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東京上野にある上野の森美術館で、時間や光とのたゆまぬ対話を続けたクロード・モネの生涯を辿る「モネ 連作の情景」が、2023年10月20日(金)~2024年1月28日(日)の日程で開催。

1874年に第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、東京と大阪を会場に国内外のモネの代表作60点以上(※)が一堂に会す本展では、モネの代名詞として日本でも広く親しまれている〈積みわら〉〈睡蓮〉などをモティーフとした「連作」に焦点を当てます。
(※)東京展、大阪展で出品作品が一部異なります。

上野の森美術館で開催後は、大阪中之島美術館にて2024年2月10日(土)~2024年5月6日(月・休)の日程で巡回予定です。

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目次

「モネ 連作の情景」について

印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネ(1840–1926)は、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を持ち、柔らかい色使いとあたたかい光の表現を得意とし、自然の息遣いが感じられる作品を数多く残しました。

《エトルタのラ・マンヌポルト》1886年 油彩、カンヴァス 81.3×65.4cm メトロポリタン美術館
Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY. Bequest of Lillie P. Bliss, 1931 (31.67.11)
《エトルタのラ・マンヌポルト》1886年 油彩、カンヴァス 81.3×65.4cm メトロポリタン美術館
Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY. Bequest of Lillie P. Bliss, 1931 (31.67.11)

光の変化を捉えることに特にこだわり、同じ場所やテーマに注目し、異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して一瞬の表情や風の動き、時の移り変わりをカンヴァスに写し取った「連作」は、巨匠モネの画業から切り離して語ることはできません。

《昼食》1868-69年 油彩、カンヴァス 231.5×151.5cm シュテーデル美術館
© Städel Museum, Frankfurt am Main
《昼食》1868-69年 油彩、カンヴァス 231.5×151.5cm シュテーデル美術館
© Städel Museum, Frankfurt am Main

また本展では、サロン(官展)を離れ、印象派の旗手として活動を始めるきっかけとなった、日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心に、「印象派以前」の作品もご紹介し、モネの革新的な表現手法の一つである「連作」に至る過程を追います。

「モネ 連作の情景」の見どころ

《ヴェトゥイユの教会》1880年 油彩、カンヴァス 50.5×61.0cm サウサンプトン市立美術館
© Southampton City Art Gallery
《ヴェトゥイユの教会》1880年 油彩、カンヴァス 50.5×61.0cm サウサンプトン市立美術館
© Southampton City Art Gallery

モネの連作絵画に焦点を当てた展覧会

モネは、戸外で描く際に、モチーフの瞬時の表情や風の動きを捉え、時間の経過による変化を表現することにこだわりました。そのため、同じ場所やテーマを、天候や時間、季節を変えて描き続けました。

《ウォータールー橋、曇り》1900年 油彩、カンヴァス65.0×100.0cm ヒュー・レイン・ギャラリー
Collection & image © Hugh Lane Gallery, Dublin
《ウォータールー橋、曇り》1900年 油彩、カンヴァス65.0×100.0cm ヒュー・レイン・ギャラリー
Collection & image © Hugh Lane Gallery, Dublin
《ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ》1904年 油彩、カンヴァス 65.7×101.6cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー
© National Gallery of Art, Washington. Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.27
《ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ》1904年 油彩、カンヴァス 65.7×101.6cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー
© National Gallery of Art, Washington. Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.27
《ウォータールー橋、ロンドン、日没》1904年 油彩、カンヴァス 65.5×92.7cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー
© National Gallery of Art, Washington. Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.28
《ウォータールー橋、ロンドン、日没》1904年 油彩、カンヴァス 65.5×92.7cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー
© National Gallery of Art, Washington. Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.28

この手法は「連作」と呼ばれ、モネの革新的な表現方法として知られています。

本展では、モネの代名詞である「連作」に焦点を当て、モネが時間と光と対話し続けた生涯を辿ります。

展示作品の100%がモネ。国内外40館以上から代表作を出品

《ルーヴル河岸》1867年頃 油彩、カンヴァス 65.1×92.6cm デン・ハーグ美術館
© Kunstmuseum Den Haag - bequest Mr. and Mrs. G.L.F. Philips-van der Willigen, 1942
《ルーヴル河岸》1867年頃 油彩、カンヴァス 65.1×92.6cm デン・ハーグ美術館
© Kunstmuseum Den Haag – bequest Mr. and Mrs. G.L.F. Philips-van der Willigen, 1942

印象派を立ち上げる以前のモネは人物画も多く手掛けていました。

《積みわら、雪の効果》1891年 油彩、カンヴァス 65.0×92.0cm スコットランド・ナショナル・ギャラリー
© National Galleries of Scotland. Bequest of Sir Alexander Maitland 1965
《積みわら、雪の効果》1891年 油彩、カンヴァス 65.0×92.0cm スコットランド・ナショナル・ギャラリー
© National Galleries of Scotland. Bequest of Sir Alexander Maitland 1965

本展は、日本初公開となる人物画の大作《昼食》を中心にした「印象派以前」の作品から、《積みわら》や《睡蓮》などの多彩なモティーフの「連作」まで、国内外40館以上から集めて展示する“100%モネ”のぜいたくな展覧会です。

印象派の誕生(1874年)から150年を迎える節目の展覧会

《ヴェンティミーリアの眺め》1884年 油彩、カンヴァス 65.1×91.7cm グラスゴー・ライフ・ミュージアム(グラスゴー市議会委託)
© CSG CIC Glasgow Museums Collection. Presented by the Trustees of the Hamilton Bequest, 1943
《ヴェンティミーリアの眺め》1884年 油彩、カンヴァス 65.1×91.7cm グラスゴー・ライフ・ミュージアム(グラスゴー市議会委託)
© CSG CIC Glasgow Museums Collection. Presented by the Trustees of the Hamilton Bequest, 1943

モネは、当時フランスの画家にとって主要な展示の場であった国が主催するサロン(官展)から距離を置く代わりに、新たな発表の場として、1874年4月、仲間たちと一緒に第1回印象派展を開催しました。

《睡蓮》1897-98年頃 油彩、カンヴァス 66.0×104.1cm ロサンゼルス・カウンティ美術館
Los Angeles County Museum of Art, Mrs. Fred Hathaway Bixby Bequest, M.62.8.13,
photo © Museum Associates/LACMA
《睡蓮》1897-98年頃 油彩、カンヴァス 66.0×104.1cm ロサンゼルス・カウンティ美術館
Los Angeles County Museum of Art, Mrs. Fred Hathaway Bixby Bequest, M.62.8.13, photo © Museum Associates/LACMA

本展は、この印象派展から150年目を迎えることを記念して開催される展覧会です。

「モネ 連作の情景」開催概要

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モネ 連作の情景のアイキャッチ画像

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