印象派展が東京都美術館で開催!詳細

「イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-」がパナソニック汐留美術館で開催。長崎県美術館にも巡回

イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ―のアイキャッチ画像
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東京汐留にあるパナソニック汐留美術館で、イスラエル博物館のコレクションが来日する「イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-」が、2022年4月9日(土)~6月19日(日)の日程で開催。

世界有数の文化施設であるイスラエル博物館(エルサレム)は、800点あまりのグラフィック作品を軸とする豊かなピカソ・コレクションを有しています。本展は、同館所蔵のピカソの作品より、精選した版画作品を中心に紹介します。

イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-のポスター写真

パナソニック汐留美術館で開催後は、長崎県美術館にて2022年11月11日(金)~2023年1月9日(月・祝)の日程で巡回予定です。

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「イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-」について

イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-の展示風景写真
※写真撮影可能エリア

20世紀最大の画家と誰もが認めるパブロ・ピカソ(1881-1973)。

ピカソは、過去の芸術を吸収し、同時代の人々からインスピレーションを受けながら、常に新しく唯一無二の作品を生み出し続けました。創造力と革新性に溢れた彼の芸術は今なお私たちを魅了してやみません。

イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-の展示風景写真
※写真撮影可能エリア

油彩画、水彩画、素描、写真も織り交ぜ、パリに出た1900年頃から亡くなる3年前の1970年までの作品を年代順に展示し、青の時代、バラ色の時代を経て、キュビスム、新古典主義、さらにはシュルレアリスムへと向かう画風の変遷を追うとともに、版画における技術的実験の軌跡、そして生涯に繰り返し描いた主題とモチーフの変容をたどります。

古典的な表現から抽象的形態まで、自在にスタイルを変化させるピカソの驚異の創造性と創作の過程に触れる絶好の機会です。

「イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-」の見どころ

「イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-」のチラシ画像
「イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-」のチラシ画像

1. イスラエル博物館(エルサレム)より、版画を中心とする選りすぐりのピカソ作品が初来日。

エルサレムにあるイスラエル博物館は、800点あまりのグラフィック作品を中心とするピカソ・コレクションを有しています。イスラエル博物館のピカソ・コレクションがまとまって紹介されるのは日本で初めてです。

2. 初期から晩年までの作品を通して、ピカソの長く、豊饒な創作の軌跡を知る貴重な機会。

世紀の変わり目の1900年頃の絵画から、亡くなる3年前の1970年の作品までを年代順に展示。めまぐるしい作風の変遷と、社会や身のまわりの日常を着想源とする主題やモチーフの数々をたどり、長きにわたるピカソの豊饒な創作の軌跡を紹介します。

3. 各時代を代表する版画作品を展示し、さまざまな版画技法を追究するピカソの探求心に迫る。

ピカソの作家活動を彩った主要な4つの版画作品、青の時代の傑作銅版画《貧しい食事》を含む〈サルタンバンク・シリーズ〉、1930年代の〈ヴォラール連作〉、戦時期の《フランコの夢と嘘 I、II》、86歳で制作した〈347シリーズ〉を紹介。ピカソの版画への造詣や探求心とともに、版画における多様な表現をご覧いただきます。

イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-の展示風景写真
※写真撮影可能エリア

Ⅰ 1900-1906年 初期 ― 青の時代とバラ色の時代

スペイン南部の町マラガに生まれたピカソは、美術教師で画家だった父親の手ほどきにより、幼少の頃より絵画技術を磨きました。バルセロナやマドリードの美術学校で学んだ後、ピカソは1900年に初めてパリを訪れます。

この章では初期時代に注目し、スペインからフランスへ移り住んだ頃の作品を紹介。当初アール・ヌーヴォーや象徴主義、ロートレックの作品への関心が高かったピカソですが、青とバラ色の時代の出現、そして版画制作への意欲のたかまりによって、それらは影を潜めていきます。

Ⅱ 1910-1920年 分析的キュビスム、総合的キュビスム

ピカソとジョルジュ・ブラックが、1908年から10年にかけて生み出したキュビスムは、20世紀美術の流れを変える革新的な絵画表現でした。彼らは、伝統的な空間と量感の描写を打ちこわし、多視点から見た対象のかたちを画面上に並べました。

こうした「分析的キュビスム」は、やがて単純化された大きな面と多様なテクスチュアを用いる「総合的キュビスム」へ発展します。本章で展示するドローイングと銅版画は、ピカソのグラフィック作品と絵画作品とが、いかに密接に関連づいているかを示します。

Ⅲ 1920-1936年 新古典主義、シュルレアリスム、〈ヴォラール連作〉

本章は、ピカソの新古典主義とシュルレアリスムの時代に焦点を当てます。

ピカソは、1917年のイタリア訪問をきっかけに、地中海的伝統や古典美術、ルネサンス美術に惹かれるようになります。やがて、シュルレアリスムの芸術家と親交を結びその思想に影響を受けたピカソは、1930年代を通して自身の表現の幅を広げていきました。

1930年から7年間にわたって制作した版画シリーズ〈ヴォラール連作〉は、この両時代を見事に体現する作品です。

「イスラエル博物館所蔵 ピカソ-ひらめきの原点-」開催概要

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イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ―のアイキャッチ画像

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